外壁塗装が激安で出来るって本当？裏に潜む理由について

こんにちは！外壁塗装専門店安井創建です。

お家のメンテナンスとして絶対に必要である外壁塗装。わかっているものの、どうしても高額な費用が掛かると分かっているからこそ、出来るだけ安く済ませたいという気持ちが生じる事でしょう。そういう場合には特に、塗装業者の中でも『激安』を謳った会社へ依頼をしたいと思ってしまうものですが、そもそも、その激安はなぜ実現できるかって考えたことはありますか？

今回は外壁塗装を激安で提供できる裏側に潜む理由について解説していきます。理由を知ったうえでその塗装業者はどうなのかを冷静に見極めていくことが重要です。ぜひ最後までご一読ください。

まず、外壁塗装の値段はどのように決まるのかという点について明確にしていきましょう。基本的な考え方として、使用する塗料の1缶当たりの値段と、塗り替えが必要な面に対して大まかな価格は決定されて行きます。使用する塗料のランクがよくなればなるほど、塗り替え面積が同じだったとしても費用が高くなっていくということです。細かく言えば、ここに対して足場代や養生代、高圧洗浄代、下処理代、それに加えて人件費などを含む営業利益が加算されて見積金額として提示されるのです。

上記のような基本的な考え方を知ったら想像がつくかと思いますが、安く値引きを行うといった行為には限界が生じるものです。塗料1缶当たりの仕入れ金額を変えることも、塗り替えが必要な範囲を変更することもできません。その建物に対して必要な足場や養生代も引く事はほとんどできません。そのため、安く見せるために金額調整が出来るとすれば、人件費を含む営業利益に当たる部分になります。こうなれば、安くするにも限界があることがご理解いただけることでしょう。営業利益を度外視した塗装の契約では実質契約を取る意味すらなくなってしまいます。では、激安な金額を謳える塗装業者では一体何が行われているのでしょうか？

ある程度決まっている値引き以上に激安で提供できる裏側の理由の一つには、使用する塗料のランクを偽るというケースがあります。契約時には高耐久であるランクの高い塗料で契約しているものの、実際の施工の際にはもっとランクの低い塗料で塗り替えられるケースがあります。塗料のランクが下がれば、それだけ塗料の値段自体も削減できるため、物理的に料金を下げることができ、激安での契約であってもしっかりと営業利益も残した状態を維持できるのです。

近年外壁塗装では3回塗りが一般的です。その塗り回数自体を減らしてしまうことで激安ながらも営業利益を残した提案を行う業者も存在します。塗替え期間中、その作業をずっと立ち会って確認し続けることは出来ませんよね。だからこそ、3回塗りしましたと言われれば、実際が2回塗りであっても、その実否を確認する術は素人にはありません。

更に、外壁面でも目につきにくい部分の塗装回数を減らしたり、手抜きしていくことで激安ながらも営業利益を残す方法もあります。屋根により近い2階部分や、隣のお宅側の面など、光が当たりにくくムラを確認しにくい部分に対してこういった手抜きで調整をかけるケースもあります。

今回は外壁塗装を激安で提供できる理由について解説してきました。値引きするとしても値引きできる上限は決まっており、それ以上に極端な激安価格を提示できる場合には、その裏にはどんな理由があるのかを知っていく必要があります。信頼できる業者を見抜くためにも、安いだけでの契約に飛び乗るのではなく、冷静な思考が重要であることを忘れずに進めていきましょう。