外壁塗装においての『長期保証』に惑わされないで!適切な保証と優良な業者選びについて
2024/09/17
こんにちは!外壁塗装専門店安井創建です。外壁塗装の依頼を検討しているなら、様々な業者の特徴やサービスなどを比較して依頼先を決めていく事になるでしょう。そんな時に一つの決めポイントになるのは『保証』ではないでしょうか?これ、塗装業者によって設けているケースとそもそも設けていないケースもあるくらい、中々難しい線引きのものになります。中には『長期保証』と題して20年間の保証を打ち出している業者さんもいます。今回は、外壁塗装の適正な保証期間とはという視点から、『保証』の種類、その中でもより優良な外壁塗装業者を選ぶためのポイントについて解説していきます。
目次
外壁塗装の保証
そもそも、『何に対する』保証なのかという話
まずは、外壁塗装業者がメリットとして謳う『保証』とは、具体的に何に対しての保証なのでしょうか。それには大きく分けて3つ存在します。
製品への保証
まずは製品保証について解説していきます。製品保証とは、その外壁塗装を行うために使用する塗料や材料に対する保証です。例えば、製品自体に初期不良があった場合について、これを無償で交換するといった内容が該当します。例えば、使用した塗料に何らかの異物が混入していたために初期不良となる場合においては、その製品を製造しているメーカーから新しい塗料への交換を速やかに行ってもらうものとされています。
施工への保証
次に施工保証についてです。外壁塗装を行った業者による保証になります。依頼された外壁塗装が適切に行われ、基準値も満たせる完成度で外構工事を終えられたという事を保証するものになります。保証期間の定めについては各業者によっても、その施工場所や使用塗料によっても様々です。
メーカーの保証
最後はメーカー保証。外壁塗装に使用する塗料メーカーによる保証の事です。塗装で使用した塗料に関連する問題に対する保証を提供してくれるもので、塗料本来が持っている性能を著しく低下させるようなケースにおいてメーカーが保証をしてくれるものになります。
このように3つに分けられる保証、その外壁塗装業者は、何に対しての保証を長期的につけているのでしょうか?そこを明確にすることが重要です。本来、外壁塗装自体に長期保証を付けるというのは現実味がありません。次はその理由を明確にしていきましょう。
『長期保証』の裏側
外壁塗装において、20年・30年といった保証は本来考えにくい。
外壁塗装、屋根塗装もしかり、こういった一般的な塗装業界において、極端な長期保証を謳う業者には、より明確に保証対象を聞くようにしましょう。『20年長期保証』があるといっても、その保証が実際に適用されるケースはほとんど存在しません。その理由は塗料の耐久年数に関係しています。
塗料の耐久年数よりも過剰に長い保証期間はおかしい
そもそも、外壁塗装で使用する塗料の耐久年数をご存じでしょうか?一般住宅でよく使用される塗料での平均的な耐久年数は以下の通りです。
- シリコン塗料:10~13年
- ラジカル塗料:12~15年
- フッ素塗料:13~15年
- 無機塗料:20年~25年
このように、使用する塗料によって様々な劣化要因から耐久しうるであろう年数には違いがあります。しかし、これを見てもらった時に疑問は生じませんか?シリコン塗料を使用したとしても、長期20年保証を謳う業者では、20年間保証してくれるのでしょうか?20年程度耐久されるといわれている無機塗料であったとしても、長期20年保証、違和感を感じませんか?
『長期保証』として定める期間中に、どの種類の塗料を使用したとしても塗料の耐久年数が切れてしまっている事がほとんどであるにも関わらず、長期保証とは何に対して保証されているのでしょうか?本来、こういったスパンで外壁や屋根の保護を目的とする塗装は定期的に繰り返していく必要があります。その期間を長期保証とは、何に対してどのように保証してもらえるのかを明確にする必要があるのです。
一般的な自社保証期間は3~10年がMax
一般的な塗装業者が定める自社保証、つまり施工保証には、使用する塗料を基準に3年から、長くとも10年までであるケースが多いです。これは、使用する塗料の耐久年数を元に設定されるもので、『本来想定される耐久年数を著しく発揮させることができなかった場合についてを施工保証としてメンテナンスします』という意味を持っています。つまり、シリコン塗料で考えた場合、10年間は最低でも外壁への塗装不良は生じないと思っていたにも関わらず、場所により施工後2~3年程度で浮きや剝れ・ひび割れなどの兆候が見えたとします。これでは、依頼した側も不満が生じてしまいますよね。言い換えれば、外壁塗装完成時に自社の施工に自信をもって保証できるとする期間を証明している事にもなります。
仮に、シリコン塗料で施工した場合に施工保証として塗料の耐久年数分を付けてしまった場合、その劣化した原因が、施工不良によるものなのか、本来の経年劣化によるものなのかの判断を付ける事は難しいものです。塗料に記載のある耐久年数とは、『想定される年数』であるため、その塗料を外壁に塗り完成して初めて、『ある程度想定年数まで耐えうるであろう』という品質にすることが塗装です。耐久年数が10年だから必ず10年間は維持し続けられるというものではなく、塗装する外壁材の劣化状態であったり、立地条件などの要因から想定される耐久年数よりも短くなるケースは大いにあります。そういったシチュエーションを加味した上でその外壁塗装業者が保証できる期間を定めているものであるため、塗料の耐久年数よりも長期間保証するといったサービスは過剰であると言え、一体何に対しての保証であるかを明確にしなければ安心できる材料にはなりません。
このように、塗料の耐久年数との関係性を考えたら、『長期保証』には少し違和感を感じる内容であるということをご理解いただけたのではないでしょうか?安心して依頼できる材料でなくてはならない保証、長期保証があるというだけでは本当の意味での安心にはつながらないのです。では、本当の優良業者はどんな視点から判断していくのが正しいのでしょうか。
優良業者とは『損』も伝える
『得』しかない業者には裏があるかも
長期保証があるから安心!一概にそうではないという事、もう十分にご理解いただけましたよね。じゃあ次はどんな業者が優良で安心できる業者なのか、そんな判断できるポイントをご紹介していきます。本当にお客様に寄り添った提案をする外壁塗装業者は、『得』だけでなく『損』もしっかりと伝えるものです。伝えた上でその損を補うための方法を提示できるかどうかが重要なポイントです。しっかりと見極めていきましょう。
塗装についての説明が事細かにあるか
依頼したい塗装内容について、今の建物の状態を十分に把握し、お客様の望む内容を吸い上げた上で、一番適切なメンテナンス方法を提案できるかどうかが信頼できる業者であるポイントの一つです。業者側の傲慢さが強い場合には、この提案の段階でお客様の希望内容を聞かずにこの提案内容でしか安全性を保てないと強要される事もあります。そうではなく、お客様の希望ではなぜ不可能なのか、なぜこの提案なのかといった根拠をしっかりと提示した上で説明し話し合いができる業者である方が、今後続く塗装工事期間中も安心して乗り切る事ができるでしょう。
『保証期間』は自信の表れでもある
先ほどからお伝えしている保証期間。極端に長期間の場合にはちょっと不信感が残るものではありますが、保証期間と定めている期間が長ければ長いほど、自社の施工にそれだけの自信があるという表れにもなります。一昔前ではこのような保証を塗装に対してつける事は一般的ではありませんでした。しかし、少しでも安心して依頼できる環境でありたい。そんな思いから、自分たちの施工技術で自信をもって保証できる期間を定めているという事になるため安心できる業者選びの判断材料の一つになるともいえます。ただ、この期間が長ければいいというわけではないという事を把握して、その他の部分についてもフラットに比較検討していきましょう。
『得』の裏の『損』に対するアプローチを提示できる
また、外壁塗装業者の説明を聞いていく上でメリットやお客様側に得しかないような内容を伝えてくるだけの業者よりも、そのメリットの裏側にあるデメリットを中心に説明してくれる業者である方が、裏表なく信頼できる業者といえるでしょう。そういった業者であればデメリットを補うための内容を提示してくれます。懸念点もひっくるめてトータル的にベストな提案をしてくれる業者であれば、最後まで安心して依頼することができるでしょう。
『長期保証』だけじゃない、外壁塗装業者の選び方。
まとめ
今回は外壁塗装業者の謳う『長期保証』への向き合い方と、より優良な業者選びに必要な部分について解説してきました。一概に保証が悪いと言いたいわけではありません。
- その保証はなにに対しての保証であるのか
- その保証期間の根拠はなんなのか
これらが明確になるような業者であれば、安心材料の一つとして判断しても問題ないといえるでしょう。また、保証があるからといって必ずしも優良業者であるとは言えません。様々な視点からその業者や人となりを確認しつつ、自分たちの大切な建物を安心して依頼できる塗装業者を選んでいきましょう。
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外壁塗装専門店安井創建
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